導かれる神? 「ローマへの道Ⅰ」 使徒の働き23:1‐30
今日の箇所には、私たちが思いも寄らない道を神が用意される方であることが記されています。神は今も生きて働かれます。どの様に神は働かれるかを見て行きましょう。
千人隊長は、パウロが告訴されたわけを確かめるために保護し、ユダヤ人の議会を召集しました。議会でパウロは話す機会が与えられました。この出来事の中に、神の導きがありました。パウロも千人隊長も、祭司長や議会のだれもが予想していなかった方向へと導かれて行ったのです。
1.議会で語るパウロ
パウロは、ユダヤ人たちの策略によって殺害されそうになりましたが、千人隊長により身柄の安全が確保されたことは驚くべきことです。更に、千人隊長によって議会が招集され、パウロの裁判が公のものとなったのです。
議会には、祭司長たちやパリサイ派とサドカイ派の議員たちによって構成されていました。エルサレムでの行政、ユダヤ議会、宗教指導者、そしてローマの兵士を巻き込んだ大騒動になりました。議会での論争は紛糾し、パウロの身柄は千人隊長によって確保されるのがやっとの状況でした。ここに、神の導きによって安全な状況が与えられたと気付きます。神のなさることは、時にかなって美しい!
2.狙われるパウロのいのち
千人隊長によってパウロの身柄は確保されましたが、この先どのようなるのかは不透明でした。その夜、神はパウロに語られました。「勇気を出しなさい。あなたはエルサレムで証したように、ローマでも証をする」と。このことばこそが、これから起こることに対するパウロの確かな拠り所となったのです。神は常に、私たちに拠り所を備えておられる方です。神が働かれる前に諦めていませんか。
更に、40人以上の者たちがパウロ殺害の陰謀を計画しますが、その計画さえ徒労に帰します。これこそ、神のみ手です。神はパウロを守り支えられるのです。
3.不思議で確かな神の導き
パウロを殺害しようとするの者たちの陰謀が、何とパウロの姉妹の子が耳にし、百人隊長、千人隊長へと知らされ、パウロを守るために多くの歩兵、騎兵、槍兵たちによって万全の守りの中でカイザリヤへと護送されることになったのです。
これは偶然ではありません。当時、騒動の中にあった人々にとってはそのように思えたかもしれませんが、聖書を読む私たちには神の御手の守りであり、神が約束されたパウロがローマに行くための出来事であると知るのです。
私たちがもう一度「人の命は、神の時が来なければ終わらない」と信じましょう。神の私たちへの約束は何でしょうか。神はすべてのことを働かせて、事を行われるのです。ローマ8:28-30。主イエスを信じる者は決して滅びることがなく、永遠の命に預かるのであり、地上での歩みにおいて神は決して私たちを見放されることがないのです。